ディオール北京国貿商城の新しい旗艦店がアートになった

ファッションブランドのディオールは最近、北京国貿商城の新しい旗艦店で開幕した。ディオールの中国大陸最大の婦人服旗艦店であり、北京で3番目の婦人服ブティックでもある。

半年前、ディオールはソウルに初の独立店舗をオープンしたばかりで、アジア最大の旗艦店。韓国市場に合わせて、ディオール初の「Esprit Dior」展も東大門デザインプラザで同時期に開幕した。当時インタビューに応じたディオールCEOSidney Toledano氏は、ディオールはますます中国市場に注目するだろうが、中国のぜいたく品消費が減速していることも認めた。

Sidney Toledanoから見れば、多元化はアジアの顧客に迎合する鍵であり、これは多くの新規出店を意味するわけではないが、元の店舗の拡張を行い、顧客に販売とサービス品質の強化を含むより良いサービスを提供することが重要である。

もちろん、北京の新店舗の独自性を際立たせるために、Peter Marinoは10点以上の芸術コレクションを選んで旗艦店に置いた。例えばイギリスの彫刻家リチャード・デアコンが設計した異形彫刻「Siamese Metal 5」、VIPコーナーに並んでいるのはJuan&Paloma Garridoの作品「Mineral Commodes」だ。ジュエリー腕時計エリアに展示されている、アーティストVeronique Rivermaleの手によるスタンドと彫刻家Gregory Ryanによる彫刻「Waterwall,Roselyn」のようなものだ。

そして2階の履物領域、フランス人アーティストVincent DubourgがデザインしたGaia Imprint茶テーブルが目玉となり、婦人服の既製服、カクテルパーティードレス、タキシードエリア内のハイライトはデザイナーGuillaume Piéchaud、Paolo Giordano、Timothy Hornの古典的なアート家具作品。

しかし、北京の新店舗に比べて、ソウルの旗艦店はディオール2015の新店舗の中で最も注目されているかもしれない。ソウル都心の江南区清潭洞（カンナムグ・チョンダムドン）に位置し、1994年にプリツカー建築賞を受賞したフランス人建築家Christian De Portzamparcと手を組んだピーター・マリノ。

北京国貿商城の新店舗は店舗のグレードアップの典型的な例であり、ディオールと協力して今回の新店舗を設計した米国人建築家ピーター・マリノも同様にソウル旗艦店のインテリアデザインを手掛けたことがある。

1階の外部にある二重ガラスのカーテンウォールとシンボル的な幾何学模様はディオールの新店舗のために目を引く外観を創造し、国貿商城全体の建物から飛び出した。

内装デザインでは、パリのモンタン通り本店にあるディオールのフレンチエレガンスを踏襲することを意図しており、ディオールのラグジュアリーでモダンな空間の雰囲気を引き立たせるためのディテールが多い。

6層マスの建築流線型の外観は白色のユリの花びらのようで、インスピレーションはブランドファッションの生地、造形、着用時の動きに由来し、側面はディオールの看板星と藤格子模様である。柔らかく、丸みのある立体的な建築構造ライン、光と透明感を組み合わせたインテリアデザインは、ディオールの世界中の多くの店舗で革命的な作品にもなっている。